RESEARCH |
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常在細菌叢を利用した老化および感染のメカニズムの理解と制御
線虫C. elegansやマウスをモデル生物として、老化および感染のメカニズム、制御方法について研究しています。近年炎症は感染のみならず、さまざまな慢性疾患と密接に関わることが明らかになってきており、腸内細菌を利用した炎症抑制の可能性にも注目しています。
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腸内細菌を利用した炎症制御
近年増加している炎症性腸疾患の予防や病態緩和は重要な課題の1つです。大腸菌はその下痢原性がクローズアップされることが多いのですが、これまでに、炎症性サイトカインの誘導抑制活性を示す大腸菌株群があることを見出しています。さまざまな腸内細菌の中から炎症を抑制する菌種菌株も探索していきます。
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ミトコンドリアを標的とした老化制御の可能性
ミトコンドリアは老化と密接に関わり、老化制御の有望なターゲットでもあります。これまでに、ミトコンドリアUPRの活性化により寿命を延伸する医薬品化合物を、線虫C. elegansを用いたスクリーニングにより同定しました。線虫は寿命などの個体特有の生命現象に簡便かつ迅速にアプローチできる有効なモデル生物の1つです。